山調ブログ

山形調理師専門学校です。プロフェッショナルな調理師を目指す学生の皆さんの実習風景や学生生活のようすなどを中心に、ブログを綴ります。

2015年11月

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見学体験した中学生が、感想を送ってくれました。そのうち、ごく一部を抜粋してご紹介します。
 学生さんたちが料理をしている姿を見たときは、とてもかっこいいなと思いました。実際に中華鍋を使ってチャーハンを作ってみたら、とても難しく、学生さんたちに助けてもらってようやく作ることができました。ありがとうございます。そして、調理師専門学校で学んだことをこれからの学校生活に生かしていきたいです。僕は調理師の資格を取ろうと考えているので、ぜひこの専門学校に入学したいです。(7月、山形八中・3年)

 調理実習の時に、学生の皆さんがやさしくわかりやすく教えてくださり、とてもうれしかったです。チャーハンの作り方をしっかり覚えることができてよかったです。杏仁豆腐もおいしく作ることができました。ぼくが学生の皆さんを見てとくに学んだことは、みんなが生き生きとしていて協力し合ってがんばっているところでした。僕たちも、学生の皆さんのように生き生きとみんなで協力し合ってがんばっていきたいです。(7月、山形八中・3年)

 専門学校でどのようなことを学ぶのかを詳しく教えていただいて興味がわいてきました。コンクールでは、自分たちでテーマに合ったメニューを考えて料理するということが楽しそうだなと思いました。また、ただ料理するのではなく、情熱や技術、アイデアも必要だということがわかりました。(7月、長井北中3年)

 貴校では、いろいろな国の料理や言葉、マナーをたくさん学んでおりました。私も将来、料理関係の仕事につきたいと考えていますが、ここまでたくさんのことを学んで、少しずつプロの調理師に近づいていくんだなと思いました。また、一流のプロの調理師さんたちが実習を教えていて、すばらしい実習環境で勉強できるんだと感じました。(7月、長井北中3年)

 今回の研修で私が最も印象に残っていることは、暑い実習室の中でも、学生の皆さんが集中して楽しそうに作っていることでした。私も料理をすることが好きです。火・水・木・金曜日と料理ができ、そして料理に関する勉強ができるなんて、とてもいいなと思いました。また、先輩がコンクールに出るということで、かつらむきの練習をしていて頑張っている姿を見ることができて、本当に良かったと思いました。(9月、福原中3年)

 僕がとても驚いたことは、和・洋・中・すし・そば、それぞれに実績のある先生に教えていただけることです。中華の調理実習を見学したときは、暑かったのですが、厨房で働く大変さがよくわかりました。福中出身の先輩が、コンクールのために自主的に努力している姿を見ることができて、とてもうれしかったです。(9月、福原中3年)

 僕は、一人ではあまり料理をしたことがないので、今回の訪問を楽しみにしていました。今回の学校訪問では、調理中あたふたしてしまい、迷惑をかけてしまいました。けど、同じ班になった先輩が教えてくれたので、なんとかなりました。班の先輩がたからたくさんのことを教えてもらいました。包丁の種類と使い方も教わりました。パスタやピザを作るのがとっても楽しかったです。パスタの方は、フライパンでニンニクを周りに付けて少しこげさせてしまったけれど、それなりにうまくいきました。ピザはなかなかうまくいきました。両方ともうまかったです。これからは、家でもいろいろな料理を作っていきたいと思います。(11月、戸沢中3年)

  私は、料理に興味があり、将来料理に関する仕事に就職したいと思い、山形調理師専門学校に訪問させていただきました。調理実習では、パスタとピザを作って、どちらも作ったことがなかったので、とても楽しかったです。パスタと野菜を混ぜるときのフライパンの振り方や、ピザの生地の伸ばし方などを分かりやすく教えていただき、ありがとうごいました。とても美味しかったです。質問では、学費や行事の話など詳しく教えていただき、とても勉強になりました。中でも私が印象に残っているのは、入学の時に包丁の六本のセットを買って、料理によって使い分けるという話で、そんなに包丁に種類があるのは知らなかったので、とても驚きました。この貴重な体験を、これからの学校生活や進路選択に生かしていきたいと思います。(11月、戸沢中3年)

 先日は、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。私の想像以上にすばらしい学校でした。私は、一週間の半分は調理実習を行っていることに驚きました。その貴重な調理実習に参加させていただき、とてもすごい先生方と学生の皆さんにいろいろなことを教えていただいて、とてもうれしかったし、とっても楽しかったです。調理室に入った瞬間から、言葉に表せないくらいすごい雰囲気を感じました。1班の生徒さんは、とてもやさしくパスタの作り方を教えてくれました。その後、先生から1対1で教えていただき、本当にうれしかったです。学校でやる調理実習とはまったく違って、お店に出せるような料理を作らせていただきました。学生さんと作ったパスタをいっしょに食べて、とってもおいしかったです。お土産にはピザをいただき、本当にありがとうございました。家で美味しくいただきました。(11月、明倫中3年)

私が特に驚いたことは、教えていただく先生方が、ホテルの料理長さんのような立場の方が多いということです。プロの方から直接教えてもらえるなんて、なんてぜいたくなのだろうと思いました。また、作品コンクールの料理の出来栄えのすばらしさや細やかさにも、とても感動しました。1年目であそこまで上達でき、さらに2年目では立派に人前に出せるような料理を作ることができて、本当に驚きました。今回、私たちも一緒に調理させていただいき、本当にありがとうございます。私は料理ができないので、はじめはあまり乗り気でなかったのですが、学生の方々が本当にいろいろサポートしてくださって、私も料理することができました。パスタもピザも本当においしく、最高の時間が過ごせました。今回をきっかけにして、これからいろいろ料理に挑戦していこうと思います。(11月、明倫中3年) 
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皆さん、実習の見学や体験が、とても印象的だったようですね。これからの中学校生活が実り多いものでありますように、応援しております。


実習の前には、着替えをして、まずよく手を洗います。食品を扱う者として、安全衛生面に充分に気を配っています。順番を待つ間に、テキストをチェックするグループもいます。

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また、包丁を洗い、準備しておきます。事前によく砥いで、切れ味を確保しておくのも大切な準備です。

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さあ、今日の実習の準備は、これでオッケーです。


実習は、いつも興味深く、楽しみな時間です。少し前の献立ですが、ある日の調理師科(1年課程)の中国料理の時間をご紹介しましょう。この日の献立は、
  1. 渡り蟹の卵白ソース煮
  2. 大根と豚肉のスープ
  3. 玉葱の炒めもの
というものです。沼澤一男先生の指導のもと、まず作り方を教わり、先生の見本を味見させてもらいます。
沼澤先生は、平成26年に山形県卓越技能者表彰を受けた、中華料理の達人です。

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そして、こんどは自分たちで作る番です。チームワークで、がんばって作ります。

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はじめはなかなか思うようにいきませんでしたが、だんだん上手にできるようになりました。

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できあがった後は、自分たちでいただきます。先生の味とくらべて、上手にできたかな?
この日は午前中の実習でしたので、みんなでお昼にいただきました。お弁当がいらないので、とてもありがたいです。


先日、製菓の実習でシャルロット・オ・ショコラを作りました。伊藤篤市先生の指導のもと、パータ・ビスキュイで外側をかため、中にムース・オ・ショコラを流し込んで固めます。
(伊藤先生は、左沢と寒河江の御菓子処・蝶谷さんを経営している先生で、大江町の商工会長でもあります。)
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冷やして固まったら、飾り付けます。
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カットするには、ケーキナイフを熱湯で温めてから切ります。
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美味しそうなシャルロット・オ・ショコラができました。
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実習の後、みんなで分けていただきました。美味しかった~


調理師を目指す学生にとって、マイ包丁は大切な道具です。入学と同時に、黒い四角なケースに入ったマイ包丁のセットを購入します。
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中身は、手前から
  1. ペティナイフ (西洋料理)
  2. 牛刀 (西洋料理)
  3. 柳刃包丁 (日本料理)
  4. 薄刃包丁 (日本料理)
  5. 出刃包丁 (日本料理)
  6. 中華包丁 (中国料理)
の六種類です。このうち、日本料理に使う三種類については、片刃ですので、右利き用と左利き用の区別があります。そのため、入学前にあらかじめ右利きか左利きかを確認して発注していますので、文字通りのマイ包丁となっています。

日本料理、中国料理、西洋料理、それぞれの実習の最初の時間には、包丁の砥ぎ方を習います。包丁の切れ味は、料理の出来栄えや味に影響しますので、一人ひとり大切にしています。
 
 

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