本校では、日本料理・中国料理・西洋料理の三種類を、校外で食して本物に触れることにしています。
第一回目は、調理師科と調理高度技術科の2クラス(今年度入学生)が「日本料理」を、調理高度技術科2年は「中国料理のコース料理」を頂きます。 
 日本料理コースは、学校から移動して5分の「文翔館」がスタートです。現地ではボランティアガイドの皆さんにお世話になりました。説明は、沿革から始まり知事室や貴賓室などそれぞれの部屋の特徴を聞き、最後は今も現役として活躍している時計塔を見せていただきました。一時間の中で、明治時代の山形県の先見性に触れると共に、材料にも拘った昭和時代の復元工事の様子など、毎日のように外から見ていたにも関わらず、知らないことだらけの重要文化財であることが分かりました。
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 さて、本日のメイン料理は「千歳館」でいただきます。
 千歳館五代目当主である若旦那の澤渡章さまから、創業140年を超える千歳館についての説明を聞きました。明治時代の薬師大火での全館消失を経て現在の地に再建したこと、その後は時代に応じて変貌を遂げてきた様子や、中庭を持つ料亭としての有り様など初めて聞くことばかりに、一同驚きながら聞き入っていました。
 そして、お待ちかねの昼食です。
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 見た目の美しさ・彩りなど、箸に手を付ける前にまずは、じっくりと眺めました。
 何を用いているのか、どんな味付けなのか、興味津々です。
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 食後に再び、若旦那に登場してもらい、数々の質問に応えてもらいました。料理人としての心構えについては教室での座学では得ることのできない重みを感じ、料理を探求する姿勢に感銘を受けた様子でした。最後は、特別に包丁を見せていただきました。包丁の柄の磨き方?、お話だけではピンとこなかったことが、現物を見ることで一気に自分事になります。包丁の研ぎ方の細部についても、イメージがわかないところを、実際に「研いで」見せてもらいました。とても分かりやすく、メモを取ったり、ビデオを撮ったり、貴重な体験をしました。後は自分でするかしないかが試されることになるでしょう。とても、有意義な時間を頂戴しました。ありがとうございました。